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10周年へ動き出す「立川名画座通り映画祭」がキックオフ立川市柴崎学習館

昨年は8月開催であった立川名画座通り映画祭が今年は9月14日・15日の2日間で開催される。
実行委員メンバーは3月15日、柴崎学習館に集まり、今年10周年を迎える同祭のキックオフミーティングを行った。
かつて、立川駅前には、数多くの映画館があり、市民は娯楽として映画を愛してきた。
ハリウッド超大作からアート系の作品を上映する独立系シネコン「シネマシティ」シネマ・ワンは、北口の立川セントラル劇場の跡地に立っている。

当時は、南口にも映画館が多数あり、名画座はその中心的な場所であった。
時代とともに、この地域の映画館は姿を消したが、名前を冠し企画された「立川名画座通り映画祭」は、市民の力を得ながら10年の歳月を積み重ねてきた。

写真提供:立川印刷

2024/09/14 (土) 2024/09/15 (日)
開催場所

立川市柴崎学習館

2024.04.11

次々生まれる映画祭の新アイデア
2015年に産声をあげた第1回立川名画座通り映画祭は、名画座復活のモニュメントを掲げ、市内の公会堂で開催された。

映画好きの始めた小さな映画祭であったが、今では自主映画の世界では多くの制作者の知るイベントとなっている。

開催前年の秋ごろから10分間の短編自主制作映画を募集し、夏までの間にボランティアも含めた厳選な審査が行われる。

昨年度の応募数は146本と、回を重ねるごとに増加している。

映画祭には各賞が準備される。

中でも、文部科学大臣賞は、トロフィーの授与など名誉あるものとして、映像制作者の励みとなっている。

また、立川市としても、シティプロモーションの一環に位置付け、映画祭への協力を拡大している。

立川市上げての一大イベントとして、10年かけてその地位を確立してきたといえるだろう。

今回、中村実行委員長が主導するキックオフミーティングは、10周年に向けた企画のアイデアの検討が主眼であった。そのなかで、これまでの歴史を大切にしながらも、さらなる未来に向けた新アイデアが次々と討論された。

市民を巻き込むイベントづくりを
会議が進む中、仕事を終えた参加者も次々に増えていく。

温かい雰囲気で活発な意見が交換され、市民が支える映画祭として確実に立川に根付いているようだ。


続く議題は立川市民に向けた認知度アップの方策に。中でも参加型の企画に注目が集まった。

これまでもボランティアによる支援といった市民を巻き込んで作る映画祭の姿は強く打ち出されてきた。

それだけでなく、ワークショップを通じて映像制作の楽しみを広げる活動が行われてきたことなども、参加者から語られた。

第1回の立ち上げから深くかかわってきた映画監督の中島久枝さんは、「映画祭が、これからの子どもたちに、映画の楽しさを伝える場になれば」と話した。

映画祭10周年を飛躍のチャンスに~一歩でも二歩でも進んでいきたい~
会議の終盤、今後求められる立川名画座通り映画祭のより具体的な姿に話は展開した。
参加者の中には、「立川駅周辺の施設を巻き込むなど、市を挙げたイベントとして成長させる」ことや、「映画を通じて新しい世代交流の場となる懇親会の復活」といった次の10年につながるアイデアも飛び出した。

実際に、この映画祭から長編作品デビューをした監督は何人もいる。

第5回グランプリ受賞者内田佑季もその一人だ。

立川市が日本映画のすそ野を広げ、より大きな世界に向けて発信する文化の新天地として、新しい世代に受け入れられる未来に期待が膨らむ。

『立川名画座通り映画祭』は、これまで培ってきた人のつながりによって、10周年を、新たな飛躍のターニングポイントなりそうだ。

未来志向のアイデアを話し合う場からは、この映画祭の魅力がさらに市民に広がり、参加者、観客、ボランティアのいずれも数を増していくことだろう。

第9回立川名画座通り映画祭 (tachikawaeiga.com)5日集合写真

◆第10回立川名画座通り映画祭

2024年9月14日(土)・15日(日)開催

公式ページ: https://tachikawaeiga.com/

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X(twitter) :https://twitter.com/meigazadorieiga

(取材ライター:設樂ゆう子)