心と心を繋ぐアンサンブル「サマーコンサート2019」http://tachisui.jp/
2019年9月1日(日)立川市柴崎学習館地下1階ホールにて、立川市吹奏楽団によるサマーコンサートが開かれた。
1971年生まれの柴崎学習館と立川市吹奏楽団がタッグを組んだこのサマーコンサートは、20年以上も続く地元に愛されるコンサートだ。
会場は小さな子どもから、1964年の東京オリンピック当時に子どもだったシニア世代まで、老若男女、数多くの地元の来場者で埋め尽くされた。
定員150名の小さいステージだからこその、「自分が楽団のメンバーなのではないか」と錯覚を起こすような、体を駆け巡るリズムと鼓動がそこにはあった。
お揃いの赤いシャツのサックス6重奏からはじまる第一部は、アンサンブルステージ。
立派な白い髭と白いタキシード姿で有名な「Foster Rhapsody」からはじまり、コミカルで今にも踊りだしたくなるクラリネットの「ねこふんじゃった」、クラッシック音楽に、ディズニーメドレーなど、それぞれの楽器の音色を味わうステージだ。
アンサンブルのラストは、マリンバ、フルート、サックスの3人組で、老人ホームや、保育園で演奏依頼を多く受ける売れっ子トリオ「A tre piacere(アトレピュアチューレ)」。
「THE BON DANCE」は、その響きのとおり、東京音頭等の盆踊りのメドレーなのだが、会場が和洋折衷の不思議な感覚に包まれた。
トロンボーン三重奏、トランペット三重奏、A tre piacere
第2部の吹奏楽ステージでは、観客の子どもたちがビクッと体を震わせ驚くほど、総勢43人の迫力に圧倒された。
子どもに大人気の「パプリカ」では、ポップなメロディーに乗せた団員の人たちによる可愛らしいダンスも。
「パプリカ」の曲で楽団の数名がダンスを披露
アンコールで披露されたNHK「いだてん」のテーマソング「東京オリンピックマーチ」は、音楽でオリンピックを彩る軽やかな選曲で、思わず心も躍り出す。ラストは、秋の風を感じさせるしっとりとした「愛燦燦」で幕は閉じた。
柴崎学習館でのサマーコンサートは、立川市吹奏楽団の息遣い、笑顔や安堵の表情、また団長兼指揮者である都築さんのエピソードトークも音楽に花を添える、真夏の夢のひとときだった。
当日は季節の変わり目もあり、体調を崩し出演できないメンバーが出てきたことなども、アンサンブルステージで明らかになった。急遽のパート、メンバー変更。しかし急なアクシデントを感じさせないハーモニーは、練習の成果はもちろん、彼らの信頼関係とチームワークより生まれるのだろう。
地元に愛される立川市吹奏楽団は歩みをとめない。次回は秋。彼らの温もり溢れるパフォーマンスをファミリーコンサートで、ぜひ味わってみてほしい。
団長兼指揮者の都築啓志さんへ花束が贈られた
◆お知らせ「ファミリーコンサート」
「今回は子どもも楽しめる時間を!というリクエストにお応えして、今回は昼間の時間帯の開演です。
小学生・中学生、ぜひお越しください!立川市のマスコット、くるりんもやってきます!」と団長の都築啓志さん。
個人的には「台所用品による変奏曲」が気になるところ。
ぜひ、立川の音楽を、吹奏楽を、くるりんと一緒に楽しんで欲しい。
◆立川市吹奏楽団
1971年団長であり当楽団指揮者の都築啓志さんを中心に発足して、今年48周年。
「音楽の喜びをあなたに」をモットーに活動中の市民バンド。
主な活動は6月の定期演奏会、11月のファミリーコンサートを中心に立川市の学校や施設などで演奏会を行っている。
現在メンバーは現在56名。高校生~60代まで活躍中!
立川市吹奏楽団ホームページ:http://tachisui.jp/