人形劇団プークによる人形劇「りんごかもしれない」開催
NPO法人立川子ども劇場は3月12日、立川市女性総合センターアイムホールで人形劇「りんごかもしれない」を開催した。
「りんごかもしれない」はイラストレーターで絵本作家のヨシタケシンスケさん原作の絵本。
ひとつのりんごをどう見るかで繰り広げられる世界を描いた想像性豊かな作品だ。
絵本作家ヨシタケシンスケさんの世界を楽しむ
目の前にあるりんごが、「もしかしたら、これは実はりんごじゃないかもしれない」と想像することから始まる主人公の少年とりんご星人の物語。
人形劇団プークが、ヨシタケシンスケさんの世界観を人形劇で表現した。
満席となったホールは、子供を連れたお父さんやお母さん、お孫さんと一緒に楽しむ家族など、熱気が溢れていた。
開演時間、いよいよ3人の操者によるステージが始まった。
「りんごはほかのものになりたかったのかもしれない。
ナシになりたかったのに…ちょっとちがう。
ボールになりたかったのに…まるいしかあってない。
郵便ポストになりたかったのに…あかいしかあってない」。
来場者した大人たちからは「知っている絵本だったので、人形劇でどのように表現するのかとても楽しみだった。
人形などを操って不思議な空間を作っていて思わず引き込まれた。始まる前はぐずり気味だった娘もお話が始まったら真剣に」。
「世界観が素敵で、笑いあり感動あり仕掛けがとにかく良かった」。
「ヨシタケさんの絵本をどうやって人形劇にするのかと思っていたが、さすがプークさん。
キャラクターデザインも絵本のイメージそっくりで可愛く場面転換もスムーズで引き込まれた」など、
喜びのコメントが寄せられた。
「子どもたちに、人と触れ合う生の体験を」
「成績アップル、こずかいアップル、身長アップル。サンゴ・ダンゴ、ボンゴ、タンゴ…」。
軽妙な言い回しに会場の子どもたちの笑声や、「可愛い!」との声援が響く。
子どもたちからも
「りんごせい人がかわいかった」。
「おどりやおはなしがまざったりしてよかった」。
「たのしかったよ」。
「おなかのおおきいおうさまとりんごかもしれないのおはなしがおもしろかった」。
「人形のうごきがよかった。イメージひろがる!!」。
「とても楽しく見れた」。
と喜びの声が。
同劇場代表理事の小濵尚子さんは「新型コロナの影響で数年間、リアルでの活動が満足にできなかった。子どもたちにとって、人と触れ合いドキドキワクワクする生の体験は、本当に大切。これからも色んな活動を会員さんと作っていきたい」とリアルで開催できたことを喜んでいた。
◆人形劇団プークとは
1929年設立。すべての人々の平和と幸せのために活動を続けている現代人形劇団。プークとはエスペラント語で人形を意味するPUPAとクラブを意味するKLUBOの頭文字のPUとKからプークと名付けられた。子どもから大人まで楽しめる人形劇を全国各地で上演する他にもワークショップの講師や映像人形劇の操演など幅広い活動を行う。
◆NPO法人立川子ども劇場とは
1942年発足。「とびっきりの子どもの時代を!」が合言葉。人形劇・音楽などをみんなで「みる」、キャンプなどの活動を通じて自主性・創造性を「つくる」、大人も子供もみんなで「つどう・あそぶ」活動をつくる。子どもたちにドキドクワクワクする時代を過ごして欲しいと地域の子どもたちの豊かな文化的環境づくり活動を行う。現在新規会員を募集中。
HP:https://tachikawakodomogek.wixsite.com/website
(ライター:竹之内敬介)