
TACHIKAWA
BILLBOAD
本棚珈琲ノルテ店
開演前には、演出家の倉迫康史氏による上演作品のテーマ「猫」ににまつわるトリビアトークタイムも
猫の顔の軽食ボックスを開くと、特大ソーセージの入ったトルティーヤと立川の名産「うど」のあえものとフライドポテト
焼き菓子とパンのお店「コノハ堂」特製のオリジナルフォーチュンクッキー。一つ一つ異なる猫からのフォーチュンメッセージ入り
小さな空間を活かした観客をも巻き込むユニークで一体感のある演出は、倉迫氏の演劇作品の楽しみどころの一つ。
芝居が始まるやいなや、実力派の俳優、平佐喜子さんと岩坪成美さんが、観客を「物語」の世界へと誘う。
「読み芝居」は、maymay titiさんの空間演出による大きな絵を背景に、座ったり立ったり、時には会場中を舞台にして繰り広げられた
「猫や天使に生まれ変わったら何をしたい?」という問いに、観客がメッセージ(答え)を書き、それを上演作品に、即興で盛り込む演出も
原作絵本を手がけたmaymay titiさんは、株式会社kitoriのアーティスト。10代でイギリスやニューヨークに渡り、独自の世界観の表現を追求。帰国後、同社の空間が持つ世界観を「言葉」や「物語」に表し、店舗などの絵画や壁画を手掛けてきた。
今回は、本棚珈琲の10周年を記念して、読み芝居と合わせ「猫」をテーマに描き下ろし作品展「しあわせは、ねこがはこんでくる」も開催。たくさんの猫たちが店内を彩る店内は圧巻だ。
目には見えづらいが身近にある「魔法の世界」へ導く彼女の不思議な世界を、サイフォン式で注文ごとに一杯づつ丁寧に淹れるコーヒーと共に堪能できる。
原作絵本や店内に展示されている作品は購入可。気に入った「猫」を連れて帰って、本物の「猫」を可愛がるように、「アート」を身近でたのしんでみては。
猫好きの人はもちろん、たくさんの方々に足を運んでいただきた作品展は、初夏まで続く予定とのこと。ぜひ、お見逃しなく。
■本棚珈琲 ノルテ店
https://www.nic-retails.co.jp/shop/1018/
■maymay titi(水玉舎)
https://mizutamabooks.com/
(取材ライター:小林未央)