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10周年を迎えた「本棚珈琲」にて、倉迫康史氏演出のmaymay titi 原作絵本の読み芝居を開催https://mizutamabooks.com/

今年10周年を迎えた東京・立川市の本棚珈琲ノルテ店で、3月22日(土)、舞台演出家で放送作家の倉迫康史氏の演出による一夜限りの読み芝居(朗読劇)が開催された。

演目は、『屋根裏ねこ』『草原の天使とネコ』そして新作の『猫の恋』。原作は、市内にある株式会社kitoriのアーティストmaymay titiさんの絵本作品だ。
この二人のコラボレーションは、昨年立川市リスルホールで行われたクリスマスの演劇「ぼくはおくりもの」に続く第二弾。本棚珈琲の10周年記念ということで、ワンドリンク&軽食+フォーチュン猫クッキーのプレゼント付きの特別企画で、満員御礼の会場は開演前から、ホームパーティのようなあたたかい賑わいを見せていた。

2025/03/22 (土) 2025/03/22 (土)
開催場所

本棚珈琲ノルテ店

2025.03.24


開演前には、演出家の倉迫康史氏による上演作品のテーマ「猫」ににまつわるトリビアトークタイムも


猫の顔の軽食ボックスを開くと、特大ソーセージの入ったトルティーヤと立川の名産「うど」のあえものとフライドポテト


焼き菓子とパンのお店「コノハ堂」特製のオリジナルフォーチュンクッキー。一つ一つ異なる猫からのフォーチュンメッセージ入り

小さな空間を活かした観客をも巻き込むユニークで一体感のある演出は、倉迫氏の演劇作品の楽しみどころの一つ。

芝居が始まるやいなや、実力派の俳優、平佐喜子さんと岩坪成美さんが、観客を「物語」の世界へと誘う。


「読み芝居」は、maymay titiさんの空間演出による大きな絵を背景に、座ったり立ったり、時には会場中を舞台にして繰り広げられた


「猫や天使に生まれ変わったら何をしたい?」という問いに、観客がメッセージ(答え)を書き、それを上演作品に、即興で盛り込む演出も

原作絵本を手がけたmaymay titiさんは、株式会社kitoriのアーティスト。10代でイギリスやニューヨークに渡り、独自の世界観の表現を追求。帰国後、同社の空間が持つ世界観を「言葉」や「物語」に表し、店舗などの絵画や壁画を手掛けてきた。
今回は、本棚珈琲の10周年を記念して、読み芝居と合わせ「猫」をテーマに描き下ろし作品展「しあわせは、ねこがはこんでくる」も開催。たくさんの猫たちが店内を彩る店内は圧巻だ。

目には見えづらいが身近にある「魔法の世界」へ導く彼女の不思議な世界を、サイフォン式で注文ごとに一杯づつ丁寧に淹れるコーヒーと共に堪能できる。
原作絵本や店内に展示されている作品は購入可。気に入った「猫」を連れて帰って、本物の「猫」を可愛がるように、「アート」を身近でたのしんでみては。
猫好きの人はもちろん、たくさんの方々に足を運んでいただきた作品展は、初夏まで続く予定とのこと。ぜひ、お見逃しなく。

■本棚珈琲 ノルテ店
https://www.nic-retails.co.jp/shop/1018/

■maymay titi(水玉舎)
https://mizutamabooks.com/

(取材ライター:小林未央)