TACHIKAWA
BILLBOAD

TACHIKAWA BILLBOAD東京・立川周辺のART&CULTURE情報

report

ルミネ立川で「沿線キッズマルシェ」 子どもたちの力で盛況にhttps://www.lumine.ne.jp/tachikawa/

前日の雨がうそのように上がり、やわらかな日差しが差し込む初夏の空。
少し汗ばむほどの陽気に包まれた2026年3月21日、ルミネ立川 屋上スカイガーデン コトリエで「第1回 沿線キッズマルシェ」が開催された。

2026/03/21 (土) 2026/03/21 (土)
開催場所

ルミネ立川 屋上スカイガーデン コトリエ

2026.04.13

会場には、立川市と青梅市の事業者が企画するワークショップがずらりと並ぶ。
今回のマルシェの主役は子どもたち。
家族連れや地域住民たちが訪れ賑わいを見せた。


今回の企画にについて、主催者であるルミネ立川店営業部の織田航輔さんは「前日の雨がやみ、青空の下で開催できたことが何より。

雨に備えて店舗内スペースでの開催も準備していたが、やはり青空の下で開催するのが子どもにとっても一番。

ホッとした。

スタッフ総動員で、朝からイベントスペース内の葉っぱやごみの掃除を行ったんです。」と笑顔で話す。

イベントには、「街の魅力」と「学び」をつなぐ思いも込められている。
「立川や青梅の良さを知ってもらい、子どもたちが自分たちの住んでいる街が素晴らしいと感じてほしい。

出店や体験を通じて、森や水の大切さ、さらにはフリーマーケットを通じてお金の大切さを学んでほしいと思い企画しました」と語る。


イベント内で最も注目を集めていたのが「キッズフリマ」。
ブースの中に入れるのは子どもたちだけ。

保護者は立ち入ることができず、設営から価格設定、接客まですべてを子ども自身が担う。
開始前、「いらっしゃいませ」「ありがとうございました」といった発声練習が行われ、キッズフリマスタッフから「“ありがとう”の気持ちを込めて、売り手と買い手が納得できる価格こそが“良い値段”であるという説明に、子どもたちは満面の笑みを浮かべ、元気よく「はーい」と応えた。


キッズフリマを運営するNPO法人キッズフリマの清野圭亮さんは「全国で年間100~150回開催している。

バーチャルやおもちゃのお金ではなく、実際のお金を使って売り買いすることで、子どもたちはお金の大切さを学べる。

自分にとって不要なものでも、他の人にとっては価値があることを実感できるのも大きな学びとなるんです」とイベントの開催趣旨を話す。


他にも会場では自然をテーマにしたワークショップも人気を集めていた。
NPO法人青梅こども未来の手塚幸子さんは、「一般社団法人こーよー青梅さんに声をかけてもらった。

立川市とは元々、青梅で開催していた『森林環境教育指導者養成講座』のスタッフとして関わったご縁があったんです」と今回の出店背景を説明した。ブースでは、青梅で採取したどんぐりや松ぼっくりを使った体験プログラムが用意され、どんぐり飛ばしゲームや、自然素材を活用したカードスタンドづくりなど、子どもたちが楽しみながら自然に触れられる工夫が凝らされた。

「どんぐりも松ぼっくりも、すべて青梅で採ったもの。

どんぐり飛ばしゲームは、子どもだけでなく親御さんも童心に返って楽しんでいたのが印象的でした」と手塚さんは目を細める。

こうした活動の背景には、環境への理解を深める思いがある。
「環境問題や持続可能な社会について考え、行動につなげていく“Environmental Literacy Facilitator”としての視点を大切にしている。

自然に触れる体験が、その第一歩になればうれしい。

実はこれから立川市の幼稚園や小学校で行われる環境学習支援事業のお手伝いをさせていただくことになりました」と語った。

イベント終了後、子どもたちからは
「ものすごくたくさん売れた!」「楽しかった」「疲れたけどまたやってみたい」
「売れないと思ったものも売れた」「お客さんと話すのが楽しかった」
「“ありがとうございます”って言われてうれしかった」と満足感溢れる声があがった。

その一つひとつの言葉には、売買体験だけではない、人との関わりの喜びや達成感がにじんでいた。

青空の下で行われた小さなマルシェ。そこには、地域の魅力、自然とのつながり、そして子どもたちの成長の芽が確かに息づいていた。

(取材ライター/竹之内 敬介)

会場地図