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「出会える場」に熱量高まる 文化・アートの対話の場「立川文化芸術のまちづくりダイアローグ」

立川文化芸術のまちづくり協議会主催で11月4日、たましんWinセンターを会場に市内で文化芸術活動をしている団体が集まり、様々な悩み事や現状について話し合う対話の場「立川文化芸術のまちづくりダイアローグvol.1  わたしたち、立川市で文化芸術活動を行っています」が催された。

立川ふれあいこどもまつり実行委員会、NPO法人立川子ども劇場、公益財団法人たましん地域文化財団、ライフアートユニオン、アール・ブリュット立川実行委員会、非営利芸術活動団体Nomad Art(ノマドアート)、ファーレ倶楽部ら7団体が参加した。

2023.11.17

活動の中、様々な課題やアイデア活発に

当日は協議会の企画運営委員会の倉迫康史さん( たちかわ創造舎ディレクター)によるファシリテートのもと、各団体による活動紹介から始まり、立川文化芸術のまちづくり事業補助金・奨励金についての申請や報告時の苦労や要望、補助金・奨励金が終了後に望む支援のあり方などが話し合われた。

各団体が最も頭を悩ませていたのは”お金”の問題については、「活動資金の工面が大変」「事業収入を得る必要があるが、立川市はチケットが売れないとの意見が聞かれる」「3年間補助金交付後、自立することとなっているが難しい」「企業協賛金獲得のハードルが高い」「一時的な補助金など、少しの足掛かりとしての補助金制度があると良い」「事業資金のファンディングをしている団体がある」「アートとファンディングは分けた方が良い」「立川文化芸術のまちづくり協議会メンバーで資金を出しあい、集めると相当の額となり、その運用益を分配する仕組みを作るのも一つの案」など現状の課題点と、新しいアイデアなどが活発に出された。

新しい動き、vol.2の開催へ向け意気込み

続いて活発に意見が出たのが活動拠点の話題で、「文化芸術団体が常時利用できる活動拠点が欲しい」「ガラス張りで、中でワークショップなどの開催状況が分かるような空間があると良い」「海外ではインフォメーションセンターのようなところがある。劇場の一角がガラス張りで、中が見える」「団体が活動する丁度よいサイズの施設がない」など各団体が集まって情報交換をしたり交流したりできる場所への要望が高かった。

また、補助金・奨励金の書類作成の際に求める支援として「書類作成にあたり、参考となるサンプルがあると助かる」「予算見積りが甘いことが多く、書類作成の時間的猶予が欲しい。また、決算も開催後でバタバタしている状況」「補助金申請前に、書き方をシェアできる場があった方が良い」など、様々な声があがった。

今後の活動に際して、希望する支援については、「市の共催や助成交付がないと学校でチラシを配布してもらえない。後援では対応してもらいない」ため、「チラシ配布の仕組みがあると良い」などの、希望があがった。

第1回目のダイアローグを終えて倉迫さんは「手探りで始めてみたが参加者の皆さんが、お互いに話したいこと、聞きたいことがたくさんで、その熱量に驚かされた。テーマや進行も大事だが、『出会える場』を用意することが協議会の責務と感じた。新しい動きが起きそうで期待しているし、ぜひvol.2以降、他の団体に加わってほしい」と、次回への意気込みを語った。