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「こんな場所が欲しかった!」 文化芸術のまちづくりダイアローグ

文化芸術団体が集まる「立川文化芸術のまちづくりダイアローグ~街とのコラボレーションを考える~」が7月15日、たましんWinセンターで開かれた。

2回目となる“対話の場”に、立川を中心に活動する文化芸術団体やアーティストなど約30名が参加。

今回は多様な施設やスペースを持つ立川の新街区「GREEN SPRINGS」 と「国営昭和記念公園」を運営するスタッフが登壇し、それぞれの場所の方針や運営方法について紹介。
その後、実際に利用する場合の具体的な方法や条件、交渉の仕方、実例など、より突っ込んだクロストークも行われた。

2024/07/15 (月) 2024/07/15 (月)
開催場所

たましんWinセンター

2024.07.20

文化と芸術に関わる人々 対話の場で創造される新しい文化

「前回の開催した際に出た、活動を行う上で必要不可欠となる“場”を運営する方々を今回お呼びした。実際にどんなことができるのか、皆さんと一緒に対話できる場にしていきたい」と冒頭、ファシリテーターを務める舞台演出家でたちかわ創造舎ディレクターの倉迫康史さんが挨拶。

参加した各文化団体、アーティストからも、日頃の活動や困っていることなどを含めた自己紹介が行われた

続いてゲストスピーカーが登壇。

「GREEN SPRINGS」を運営する株式会社立飛ストラテジーラボのシニアオフィサー・原田大樹さんは施設の運営方針や具体的な事業展開、目指しているビジョンなどを紹介。

「国営昭和記念公園」を管理する管理センター長・廣瀬健太さんから、公園開設に至った歴史上の経緯や、園の紹介などが行われた。

クロストークで廣瀬さんは「公園のイベントは主催、共催、持ち込みなどに分かれる。

持ち込み企画から実績を残し、公園にとっても意味のあるイベントとなれば、共催で行うこともある。

ただ国立公園は“公財”という立場にあり、誰でも利用ができる場所。

スタッフの想いは地域と連携し、多くの方とイベントを一緒にやりたいが、業務も公園の管理業務が中心。

新しいイベントを企画する際は、園のそうした事情をクリアにしていくことが必要」と、国営昭和記念公園での場所を使用する際の、具体的な事情について説明をした。

原田さんは「地域と共に歩む。それが弊社を含む立飛グループの想い。

ウェルビーイングというGREEN SPRINGSのコンセプトに沿い、自分たちでも思いつかないような施設の使い方の提案などあれば嬉しい」と呼びかけた。

クロストークでは「それぞれの団体のやりたいことを、立川文化と芸術のまちづくり協議会がとりまとめ、施設を利用させてもらうのは良いかもしれない」などの提案もされ、来場者からは活発な質問も飛び交った。

その後、登壇者、参加者同士の交流会が盛況に行われ、第2回のダイアローグは終了。

来場者からは「楽団に所属し、これから個人的に立川で活動をしようと思っていたが、どこに相談すればよいかわからなかった。こうした場があるのはとても嬉しい」。「都心部からこちらへ越してきた。今後、劇団として立川でも色々と活動していければと考えていたので、色々な文化活動をしている人と出会える場があることはありがたい」など、今後の開催にも期待する声が多数あがっていた。

立川文化芸術のまちづくり協議会では、今後もこうした対話の場を継続していく予定だ。そこから生まれるつながりが、立川市をより文化芸術がさかんな街へと変えていくことを期待したい。