「アートサポーター入門編」 文化・アートを支えるボランティアを育成
立川文化芸術のまちづくり協議会は、立川及び周辺地域の文化醸成を目的に「文化芸術活動を支える市民ボランティアの育成」を目指した事業を行っている。
これまでレセプショニスト育成や市民ライター育成を行ってきたが、昨年はコロナ禍による文化芸術活動の停滞からの再始動を考え、その入門編となる「アートサポーター養成」講座を企画。立川市の文化芸術を支える市民ボランティア=アートサポーターが、実際にどんな場所でどんなことをするのかを、3つのテーマに沿って様々な体験談から学んだ。
第1回「たましん美術館、ファーレ立川アートの見学とレクチャー」
1月22日、たましん事業支援センター(Winセンター)で開かれた「たましん美術館、ファーレ立川アートの見学とレクチャー」には6名が参加。
前半は、ファーレ倶楽部のボランティアガイドによる「ファーレ立川」アートを見学し、ツアーガイド体験談を聞いた。
JR立川駅から北へ5分ほど歩くと「ファーレ立川」と呼ばれるアートの街区があり、世界中の作家が手掛けた109点のパブリックアートが点在している。
ファーレ倶楽部は、その作品の清掃活動や、ガイドを行い、その魅力を発信している団体だ。
後半は、立川の新街区「GREEN SPRINGS」内にあるたましん美術館を、学芸員が案内。
地域貢献スペースに展示しているアーティストによるトークから、その想いを聞いた。
第2回「立川の芸術文化の情報発信についてレクチャー」
2月19日、コトリンク情報発信センター「BALL.HUB たちかわ」で開かれた「立川の芸術文化の情報発信についてレクチャー」には8名が参加。
立川市の魅力発信拠点施設「CotoLink(コトリンク」3階は、地域や行政情報を発信するまちのプラットフォームである情報発信センター「BALL.HUB(ボールハブ)たちかわ」として運営されており、そのフロアーで行われた。
レクチャーでは立川の地元メディアである「けやき出版」「エフエムたちかわ」「ジェイコム多摩局」から
事業の概要や、情報発信について、細かな解説が行われ、来場者は各メディアの話に聞き入った。
その他、「TACHIKAWA BILLBOARD」の紹介や、実際にライティング協力を行っている、男女年齢も様々な市民ライターから、その面白さや魅力など体験談が語られた。
第3回「コンサートでのお手伝いのレクチャーと体験」
3月18日、たましんRISURUホール内の会議室もしくはギャラリーなどで行われた「コンサートでのお手伝いのレクチャーと体験」には5名が参加。
立川市民オペラ2023 マスカーニ作曲 歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」&「管弦楽が奏でるヴェリズモオペラ」に参加し、
立川市地域文化振興財団スタッフから、レセプショニストの基本のレクチャーを受けた。
そ実際の公演の場ではスタッフとした手伝い、ボランティア体験を行い、その後オペラ鑑賞を楽しんだ。
参加者からは「面白かった。立川がこんなに文化芸術にあふれているとは知らなかった」「ファーレ作品は早速家族にも紹介した。友達にも紹介したい」
「市民ライターやレセプショニストなどいろんな活動をしている人がいることが分かってよかった」「ファシリテーターや講座の内容がとても良かった」
など、新しい発見と出会いが生まれた3日間となった。
(取材ライター:高木 誠)