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全てが優しく、包み込まれる場所

ドライフラワー専門店Dried flower natur

JR昭島駅からバスにゆられること20分。
西砂殿ヶ谷駅で下車したところに、歴史ある農園がある。
一歩敷地内に足を踏み入れると、すっと風が通り、新緑が眩しい大きな木がさわさわと音を立てて迎えてくれた。
少し歩くと左手側にあるのが「ドライフラワー専門店Dried flower natur(ナチュール)」だ。

2026.06.01

風が吹いたその先に
白い壁に緑のドア、窓にはステンドグラスの装飾、まるで絵本に出てくるような佇まい。
そおっと入ってみると、ふわりとした花の香りが鼻腔をくすぐる。
天井も、棚も、そこは一面、色とりどりのドライフラワーの世界。花たちから「ようこそ」と歓迎されているようで、思わず「わあー」と感嘆の声が出る。


naturオーナーの、滝田牧子さん。
滝田さんはnaturでドライフラワーを販売をする傍ら、オーダーメイドでブーケやリースの制作したり、ワークショップを開くなど、経営者、職人、講師など多彩な顔を持つ。

出会いは旅先で
ドライフラワーとの出会いは、旅行で宿泊したペンションだったという。

とても素敵にアレンジされているドライフラワーに一目ぼれし、体験レッスンに参加。

すっかり魅了され帰ってからは、ドライフラワーの教室にも通い始める。

最初は趣味でのスタートだったが、自宅で教室を開くところから始まり、マルシェや伊勢丹の催事場での作品の出店など、徐々に活動の場を広げていくことになる。

人から人へ ご縁に導かれて
今の素敵なアトリエ(店舗)は友人が偶然に店舗情報を見つけて、物件を探していた滝田さんに知らせてくれたそうだ。

豊かな自然の多い環境や、長年大切にされてきた素敵な雰囲気にも惹かれて決めたという。
自宅で教室を開いていた時も生徒さんが友達を呼んでくれたり、ハンドメイドイベントに出店したら、その先で声をかけてくれた方がいたりなど多くの人が繋いでくれた。
SNSを通じた出会いもあるが、人とのご縁が今に至るまで大きな支えになっているのだ。

生花とは違うドライフラワーの魅力
「どこか懐かしくて若干、渋みのある独特な落ち着き感と、柔らかく森の中にいるような香りが好き」と語る滝田さん。

子育て中心の期間が長かった時には、水を替える手間もないドライフラワーは時間に追われる感覚がなくゆっくりと見られ、癒されたそうだ。
HPに掲載されている写真もそうだが、実際に店舗の花を見ると色彩が思ったよりカラフルではっきりしていることに気づく。

新鮮で状態がいいと、色を綺麗に保った状態で乾かすことが出来るのだという。

月日が経つにつれて色がだんだん変化していき、鑑賞期間は約半年ほど。長く楽しめるというのもドライフラワーの最大の魅力だろう。

1本1本を大切に
 「フードロス」ならぬ「フラワーロス」という言葉をご存じだろうか。

野菜や魚同様、色や形で規格外になって廃棄される花がたくさんある。
naturでは滝田さんの制作したリースやブーケが飾ってあるが、小さな花や葉っぱが袋詰めにされている「こぼれ花」という商品が売られている。
制作過程でどうしても取れてしまう花が出てきてしまう。

色は綺麗なのに細かすぎてリースに使うことも出来ない。

そこでまとめて売ることにしたのだそう。

瓶に詰めて観賞用にするなど、用途は様々である。
どんなお花も無駄にはさせない。

1輪1輪の花を大切に扱っている滝田さんの思いやりが伝わる。

もっと気軽なものに
滝田さんは元々は専業主婦だった。

しかしドライフラワーとの出会いによって色んな年代や立場の人と出会い、同じ好きなものを通して会話が出来ることや、人とつながれることで世界が広がった。
「ドライフラワーの知識や、買ったことがない人でも気兼ねなく相談に来てほしい。

もっと気軽にドライフラワーにふれてもらえる場になれば」と語ってくれた。

好きという気持ちが一番!
今後はアトリエを続けながら「企業や学校で講座を開いたり、お店やイベントの空間づくりの手伝いをしたり、外へも行きドライフラワーの魅力を多くの方に知ってもらいたい」と語ってくれた。
「ドライフラワーが好き!」という気持ちであふれる滝田さん。
作り手の想いは作品と人柄を通して、ちゃんと伝わるのだと実感した。

同じ敷地内には、不定期での野菜直売所や、天井が高いゆっくり出来るレストランもあるので、ぜひ立ち寄ってみてほしい。

■Dried flower natur(ドライフラワーナチュール)
<営業時間>
 土曜10:30~17:00 平日不定期 (HP/Googemap/instagramで確認ください)
<住所>
東京都立川市西砂町5-6-2 鈴木農園内
<アクセス>
西武拝島線 西武立川駅下車 徒歩15分
<くるりんバス西砂ルート>
JR昭島駅より西砂殿ヶ谷下車

(取材ライター:永田容子)