連載企画「立川市民オペラ2023 マスカーニ作曲 歌劇カヴァレリア・ルスティカーナ」を追う
【vol.5】熱気に包まれた2日間 感動のフィナーレを迎える
これまで全4回、連載企画として追ってきた「立川市民オペラ2023 マスカーニ作曲 歌劇カヴァレリア・ルスティカーナ&管弦楽が奏でるヴェリズモオペラ」。
そのフィナーレとなる本番が3月18日・19日の2日間、たましんRISURUホールで催された。
両日合わせ1300人を越す来場者の熱気に包まれ、フィナーレでは鳴りやまない拍手の中、立川市民オペラ2023は幕を閉じた。
当日の模様を写真と共に紹介する。
間もなく、17回目となる公演の幕が開く
当日は立川市民オペラの会の委員や、立川市地域文化振興財団のインターンシップの学生もスタッフとして協力
会館のロビーでは立川市民オペラの歴史を紹介する写真展も
いよいよ幕が開く。第1部の進行は、たちかわ創造舎を拠点に活動するTheatre Ortの俳優、平佐喜子さん
ゆっくりと、綴る様に語られる一人芝居さながらのナレーションで、観客はぐっと音楽の世界へ引き込まれていく
マエストロ・古谷誠一さんからプログラムについて紹介される
曲に合わせた照明とモチーフで舞台が彩られていく
第2部歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」へ
前奏曲が始まり、無数の蠟燭の灯りの中、十字架を担いだキリストが通り過ぎていく
物語の運命を象徴するようなシーン
トゥリッドゥの母ルチアの営む居酒屋へアルフィオが登場するシーン
プロのソリストの圧倒的な歌と存在感が、場を掌握する
サントゥッツ、トゥリッドゥの母ルチアと村人たちが復活祭を祝う「主はよみがえられた」
ステージ一体となった圧巻の合唱が会場を包み込む
サントゥッツァにとっても見せ場となった1シーン
「乾杯の歌」。トゥリッドゥとローラが、教会から出てきた人々とともに酒場で飲み、歌う
この後、いよいよクライマックスへ
物語は、決闘の末トゥリッドゥがアルフィオに殺され終焉を迎える
その報せを聴き恐怖と悲しみに暮れる村人たちを、合唱団が迫真の演技で表現する
全てが終了し、お互いを讃え合う出演者、スタッフたち
熱い2023年公演は幕を閉じた。立川市民オペラは2024年の開催へ向け、再び歩みを進める。
(公演写真:長澤 直子)
(取材ライター:高木 誠)