“訪れてみたい日本のアニメ聖地88” のひとつ、立川へhttps://www.tachikawa-chiikibunka.or.jp/b10-20241109/
秋晴れとなった2024年11月9日と10日の2日間、国営昭和記念公園みどりの文化ゾーンゆめひろばでは「立川しみん祭」「たちかわ商人祭」「立川市農業祭」「国営昭和記念公園イベント」の同時開催による「たちかわ楽市2024」が開かれた。
同イベントの開催に合わせ花みどり文化センターをメイン会場として、「とある自治体の地域振興2024」が行われた。
「とある魔術の禁書目録(とあるまじゅつのインデックス)」「とある科学の超電磁砲」の電子回遊(デジタルラリー)、オリジナルグッズ販売、さらにキャスト出演上映会の3本立てで、ファン垂涎のイベントである。
国営昭和記念公園みどりの文化ゾーンゆめひろば
20年愛される、立川をモデルとしたアニメ作品
「とある」シリーズは鎌池和馬さんが2004年に発表したライトノベルから始まり、その後コミック・映画・テレビ・ゲームなどに展開され、20年にわたり多くのファンに愛されてきた。
シリーズの舞台が東京西部の学園都市であることや、モノレールや駅前のオブジェなどが多く登場することから、立川はファンにとって物語の世界を追体験できる特別な街である。
自動販売機で売られているヤシの実サイダー
「超能力者レベル5」の御坂美琴(みさかみこと)が放つ超電磁砲
キャラクターの等身大パネルも登場
来場者たちは、スタンプラリーでアニメの世界を追体験
当日は約1,500人が、この日を楽しみに来場した。
「アニメファンの皆様が普段参加されるアニメイベントとは異なり、街や個店の魅力に触れてもらえる点が、このイベントの最大の特徴」と、この企画を運営する立川観光コンベンション協会の井上悠斗さんはその魅力を語る。
参加者はデジタルラリーをクリアして、オリジナルカレンダーや、人気キャラクターと写真が撮れるARカードが受け取れる。
「デジタルラリーのおかげで自分だけではいかないような場所に行けて楽しかった。また来年も参加したい」と満足そうに話していた。
2日間、運営対応に追われた井上さんは「参加するお客様も、協力してくださる商店街の方も喜んでいただけるイベントなので非常にやりがいがあります」と満面の笑みで話してくれた。
都市と緑が調和する街並みは、まるで登場人物がすぐ目の前に現れるような予感さえ醸し出している。
立川を歩くことで、「とある」物語が「自分の」物語となるだろう。
■「とある自治体の地域振興2024」 (たちかわ楽市2024内)
https://tokyo-tachikawa.org/anime
(取材ライター:菊川綾子)