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街中が音楽であふれた2日間 立川いったい音楽まつり開催https://tachikawa-ittai.jimdo.com/

5月19日・20日、立川市内35カ所で様々な音楽が奏でられた「立川いったい音楽まつり」。今年で7年目となる、このイベントは年々、演奏者、観覧者ともに楽しめるまつりに育ってきている。今年は天気にも恵まれ、街全体で盛り上がりを見せた。

2018/05/19 (土) 2018/05/20 (日)
開催場所

立川市

2018.05.24

 立川いったい音楽まつりの実行委員長は「ちゃぼ」さんのニックネームで親しまれ、ドラマーとしても活躍する梶原哲也さん。

 

 「音楽で街中を幸せにしたい」と日々尽力している。立川いったい音楽まつりが、これほど大規模な開催になるまでには多くの苦労があったと思うが、ちゃぼさんはいつもこの笑顔で、出演者たちと熱い握手を交わす。

 

 

 出演する275グルーブの中にはソロでの出演者や、70人以上の団体による出演者もいて、参加者は総勢1700人を超えた。キーボード、ギターなどの引き語りもあれば、フラダンスなどジャンルも多岐にわたるため、音楽を多様な側面から楽しみめるのも、このイベントの醍醐味の一つだ。

 

 

出演団体の1つ 女性ボーカルグループ「Concordia」

 

 結成5年、立川いったい音楽まつりへの参加も今年で5回目となる女性4人組によるグループ「Concordia(コンコルディア)」。ゴスペルを中心とした曲を歌う。

 

 メンバーは母であったり、娘であったり、それぞれに仕事や子育てに奮闘しているため、4人が揃う時間を、やりくりしながら日々、練習を重ねている。

 初日の19日は市内ギリシャ料理店「シュポール」で食事を楽しみながらのライブだった。常連もいて店内は満席になり、入れなかった方もいたそうだ。

  20日はパレスホテルのロビーへ出演。こちらも用意された椅子はすべて埋まり、立ち見客も出たほど盛況だった。

 4人の息のあったハーモニーは心地よく響く安定の歌声。全力のパフォーマンスは、オーディエンスの私たちを惹きつけ直に心に伝わるものがある。

 そして、なにより4人の顔がいい。

 はじける笑顔は見るものを幸せにし、周りの空気を暖かく包む。歌の魅力を再認識させてくれるグループだ。「一緒に歌うこともでき、ハーモニーが重なった時、またその抑揚が揃った時、音楽を通じた共感が生まれ、全身で喜びを感じる」とメンバーたち。

 「何よりオーディエンスとして、聴いている人々が笑顔になり、時には涙を流す姿を見ると、音楽を通じた一体感が心から嬉しくなる」と話す。まさに大人のライブを堪能させてもらった。

 「全てのことに感謝です」と話すコンコルディアのメンバーは、次のステージである昭和記念公園での催事「まんパク」会場へ急ぎ足で向かっていった。

 

 立川いったい音楽まつりの運営は多数のボランティアに支えられている。「音楽を通じて街中を幸せに」「音楽は国境を越える」を、まさに体現している1つのイベントだろう。

 

 街が一つになって楽しめるこのような機会の継続、そして発展を、ただただ祈るばかりだった。