東京・立川周辺のART＆CULTURE情報

展覧会の注目ポイントをご紹介

1.    北米展示に先駆けた世界初の展示

英語やフランス語などにも翻訳され、全世界的にも人気の高い『ONE PIECE』。

実写版ドラマもシーズン2が制作中というニュースもあり、海外ファンからも注目される日本を代表するマンガとなっている。

本展示も、北米展示が予定されており、それに先駆けて、ここ立川「PLAY! MUSEUM」にて開催される「ONE PIECE ONLY」展はファンならずとも、来てみたくなる企画だ。

立川「PLAY! MUSEUM」外観

2. 『ONE PIECE』の秘密と本質に触れる「宝箱」：1000話のネームや原画、印刷に関わる貴重な資料

『ONE PIECE』1000 話を掲載した 「週刊少年ジャンプ」本誌©Eiichiro Oda / Shueisha Inc. All rights reserved.Photograph by Naoki Honjo

記念すべき1000話の展示では、本誌に掲載される主人公ルフィの一コマが完成されるまでの変遷が展示される。

長く愛されてきたルフィの「海賊王」の夢が叶うか、見守ってきた読者にとって目が離せない展開だ。決め台詞と合わせて、成長して凛々しくなった表情が生み出される過程は、もはやアートといえるだろう。

3. ジャンプコミックスサイズの図録を来場者全員にプレゼント
コミックサイズの来場者プレゼントは、ここでしか手に入らない特別なもの。

さらに来場者にはシールもプレゼントされる。

グッズ購入だけでなく、来場者を喜ばせる企画もありがたい。

来場者が受け取るシールの見本©Eiichiro Oda / Shueisha Inc. All rights reserved.

4. 視界のすべてが『ONE PIECE』：140メートルの曲面に１〜1100話を展示
ルフィが仲間たちと出会い、冒険の中で成長していく様子が、一つの空間に表される大規模な展示も見どころだ。

これまで登場したすべてのキャラクターがここに集結する、マンガの世界にどっぷりつかる時間が待っている。

「ONE PIECE ONLY」展の空間模型©Eiichiro Oda / Shueisha Inc. All rights reserved. Photograph by Naoki Honjo

5. マンガというアートを未来へ：アートプリント100点以上を一挙に展示

尾田栄一郎「ONE PIECE / The Scroll壱」（2024）©Eiichiro Oda / Shueisha Inc. All rights reserved. Photograph by Naoki Honjo
色彩豊かな尾田先生の絵の世界が、贅沢に展示されるアートプリントの展示コーナーも注目を集める。

少年向けのマンガがアートになる。そんな夢が実現したことを実感できるだろう。

6. 「週刊少年ジャンプ」とコミックスが生まれる現場に立ち会う、映像インスタレーション
展示には、映像で製作現場を表現したインスタレーションも用意されている。

より臨場感をもって、作品がマンガとなって私たちの手元に届く過程を体感するコーナーとなっているようだ。

コミックスが印刷される瞬間をハイスピードカメラで撮影（協力／中央精版印刷）©Eiichiro Oda /Shueisha Inc. All rights reserved. Photograph by Naoki Honjo

7. 来場者が心をこめてイラストを描き、黄金の部屋に展示
さらに、来場者が参加できる展示もある。黄金の部屋が、『ONE PIECE』への思いを込めた手描きのイラストでいっぱいになる様子は圧巻だろう。

他にも、「号外ポスターによるプロモーション」や、「 『宝箱』の船出を総員で祝う：海外輸送用クレートを来場者が装飾」、「ユニークなオリジナルグッズを販売」といった企画が用意されている。『ONE PIECE』と一緒に大人になった世代にとって開催が待ち遠しい展覧会だ。

子どもも大人も一つになれる、宝探しのような時間を過ごしてみてはいかがだろう。

「ONE PIECE ONLY」展キービジュアル©Eiichiro Oda / Shueisha Inc. All rights reserved.

◆「ONE PIECE ONLY」展
「誰も見たことがない」ワンピース。
2024年10月9日（水）〜2025年1月13日（月・祝）
北米公開に先立ち、東京・立川のPLAY! MUSEUMで開催
https://one-piece-only.play2020.jp/

(取材ライター：設樂ゆう子)