働く女性を応援 保育園付きコワーキングスペース
Cs TACHIKAWA(シーズ立川)
働きたくても、働けない子育て中のお母さん。全国的にも問題視され、様々な取り組みがされている。
そんな中、今年2月、仕事も子育てもっできる職住近隣を叶えるスペースが立川市にオープンした。
新しく立ち上がった取り組みに、地域だけでなく様々な大手メディアも注目。
ここを中心に、働く女性の活気が立川に広がってきている。
「子育て中の女性が仕事を諦めず、子どもも自分も成長する場を作りたい」
そのスペースはJR立川駅南口徒歩5分の場所にある、保育所のついた女性に嬉しいコワーキングスペース「Cs TACHIKAWA(シーズ立川)」だ。
運営するのは子育て中の女性が中心となった㈱シーズプレイス。多摩地区で活躍するNPO法人ダイバーシティコミュ、株式会社まちづくり立川、子育て支援団体ワッカチッタの3団体がタッグを組み設立された。
「地域の中で、子育て中の女性が仕事を諦めず、子どもも自分も成長する場を作りたい」と2年前より
準備を進めてきた。
様々なニーズに対応していくため、フロアーを住所登記ができる共有オフィスとしての活用や、レンタルスペースとしての貸し出しなどを行っている。
またこのスペースを拠点に、主婦や女性目線を利用したマーケティング、女性ならではの細やかな作業など、短期間・単発などの仕事のマッチング、各種イベントなども開催する。
現在、オフィスの5割程度を、個人と法人が利用する。利用者は男性と女性は半々。レンタルスペースは、6割程度の稼働率となった。
利用者からは「子育てと仕事の両立ができる」「罪悪感なく仕事ができる場所ができた」など喜びの声も多い。
今年8月には新しい取り組みとして、サンケイリビング新聞社とアライアンスを組み、アロマ、ネイル、ドライフラワー、フラなど、資格取得から趣味としての講座など、「リビング多摩×Cs立川カルチャー倶楽部」として毎月8タイトル講座ほど開催。次々と新しい企画へ挑戦を続けている。
ママ人財と企業をマッチング「ママドラフト会議®︎in TAMA」開催
そんな同社の企画で、今年最も注目を集めたイベントが、企業に「ママ人財」を認識してもらい優秀な主婦の発掘や、再就職を支援する「ママドラフト会議®︎in TAMA」。
各地でふるさとテレワークに取り組む株式会社コミクリ、ママ人財のキャリアバック支援に取り組むNPO法人ママワーク研究所との共同開催として開かれた。
7月に企業を対象とした人材活用セミナーを、9月には働きたいママを対象としたオープニングセミナーをそれぞれ開催。3日間の魅力顕在化プログラムを実施した後、10月にららぽーと立川立飛イベントスペースでファイナルステージを開き、数多くの企業と働きたいママとのマッチングが成功した。
「仕事も子育ても楽しめ、女性たちの志と夢をサポートする場へ」
こうした事業を積極的に展開し、牽引するのが同社代表の森林育代さんだ。
「キャリアやスキル、志を持ちながら、『仕事か子どもか』、そんな選択に悩む女性の現状を数多く見てきた。『仕事も子育ても自分らしく楽しみたい!』と願っている女性の声は大きい」と想いを語る。
「生まれ育った大好きな多摩地域だからこそ、まずここからスタートし、仕事も子育ても楽しめて、志と夢をサポートする場を作りたかった。これからもこの場所から夢のたねを育て、たくさんの花を咲かせるための支援をしていきたい」と笑顔で話していた。
今後は、各自治体に1つのC’sを立ち上げ、そしてフランチャイズ化、また生涯現役で仕事をすることができるシェアハウスの運営などを目指す。
◆C’s TACHIKAWA
東京都立川市錦町1-4-4 サニービル2F
TEL:042-512-9958
HP:http://csplace.com/