tonoharuna tonoharunapainterhttp://tonoharuna.wix.com/artwork
[出身]広島県
[経歴] 比治山大学短期大学部 美術科卒業。作品づくりは、油絵から水彩、クレパス、コラージュ、フォトととらわれる事なく様々な手法に挑戦。アートロックバンド『雨のパレード』にペインターとして参加。
油絵から水彩、クレパス、コラージュ、フォト。とらわれる事なく様々な手法で表現。
風景画に出逢い、山、野原、花、庭、自然の持つ線や、空間の美しさに気がついた。
立川の石田倉庫にある、赤いドアが並ぶ通称「スロープ下」の手前から2番目が、tonoharunaさんのアトリエだ。部屋の中から聞こえる音楽に耳を傾けながらドアを開けると、印象派の色使いを彷彿とさせる抽象画、彼女のお気に入りのモノたちが並ぶディスプレイ、そして本人含めて、まるで1つの作品のような空気感が漂っていた。
黒板に描かれたメニューボードを見ながら「何か飲みませんか?」とtonoharunaさん。この飾り棚は、自分で作ったそう。まるで小さなカフェのようなかわいいディスプレイも素敵である。 彼女がこのアトリエに入居したのは2015年の春。子どもの頃から絵が好きで、少女漫画のような女の子ばかりを描いていた。高校の頃、風景画と出逢い「写生をして、物をじっくり見るという習慣が身に付くようになり、山、野原、花、庭、自然の持つ線や、空間の美しさに気がついた」と言う。
そして、色を置きながら、画面と相談して作品を作り上げていく感じ。
彼女が抽象画を始めたのは20代になってから。絵を描くときは、「自然や日常にあふれるものから色彩や色の組合せで印象に残ったものを、日々自分の中にインプットしていって。それらをキャンバスを前にふんわりイメージして、整理しながらぼんやりと形にして。そして、色を置きながら、画面と相談して作品を作り上げていく感じ。」なのだそう。 彼女の作品の華やかでありながら不思議と心が落ち着く色使いには、テキスタイルとして身に纏ってみたくなるような、居心地の良さもある。
2015年の「石田倉庫のアートな二日間」のパンフレットのデザインもtonoharunaさんが手がけた。とにかく「物を作ることが好き」という彼女は、抽象画を制作の柱としながら、雑貨、アクセサリー、ペーパーアイテム、zine(雑誌)、そして漫画制作なども行っている。 「そうそう。今、かかっている音楽の『雨のパレード』(http://amenoparade.com)というアートロックバンドにもペインターとして参加しているんですよ。」と、CDアルバムも見せてくれた。アルバムのコンセプトやテーマ、音楽のイメージに合わせて、イラストを描いているとのこと。
今後は屏風やふすま絵など「和」との融合にも挑戦したいんです。
「今後は屏風やふすま絵など「和」との融合にも挑戦したいんです。」と楽しそうに話す彼女。容姿、作品の雰囲気から、思わず「tono(殿)というより、hime(姫)みたいなかたですね」と言うと、「そう言って最初はhimeって呼んでた人も、付き合いが長くなると、tonoに戻っちゃうんです。」と。いたずらっぽく笑った顔が印象的だった。 彼女は、グループ展や個展なども積極的に参加、開催している。優しく華やかな色使いなのにどこかアンニュイ。そんな“tonoharuna world”が気になる人は、ホームページやブログをチェック。
2015年の石田倉庫のアトリエ展では、shohei watanabeの”眠れる”をテーマにした癒しの楽曲のかかるアトリエで、この楽曲をイメージした色鮮やかに優しく広がる抽象絵画の展示と、twinkle glowingのパワーストーンのアクセサリーの展示販売を行った。