
TACHIKAWA
BILLBOAD
オープン当時の立川市民会館
昭和49年に開館した立川市民会館を財団は、平成2年に管理運営を受託した。
急激な社会情勢の変化と共に、文化芸術に対する市民のニーズも多様化していく中、財団は与えられた役割をまっとうすべく、試行錯誤を繰り返し積極的な事業を数多く行ってきた。
平成3年のハイキング事業「塩の道ハイキング」や、東京多摩移管100周年記念事業「TAMAらいふ21」を契機に実施した立川市民オペラ、たちかわ演劇祭、多摩フレッシュ音楽コンクール、平成8年には立川市児童合唱団を設立し、平成13年には小学校演劇体験事業、平成14年には「合唱から学ぶ、市民オペラ学校」開校するなど、子どもたちや市民が参加できる数多くの文化事業も精力的に行ってきた。
小学校音楽キャラバンの模様
財団は平成18年、指定管理業務を受託し事業を拡大する。
舞台公演「カルメン」
舞台公演「松竹大歌舞伎」
太田裕美・南こうせつ・伊勢正三 コンサート
市民会館での事業増加を格段に進めたほか、市内大規模イベント「立川よいと祭り」や「楽市」の事務局を担当するなど、市内の諸団体との関係も構築した。
これまでの活動が認められ平成23年、財団は公益財団法人に。文化芸術振興の専門機関として、子ども対象の事業や市役所ロビーコンサートの開始など、公益性の高い事業の充実を図り始める。
また立川市は第4次長期総合計画で将来像「にぎわいとやすらぎの交流都市 立川」と描き、第3 次文化振興計画で「さまざまな文化芸術が息づき、だれもが楽しめるまち」を目指す方針を固めた。
平成26年1年間に渡る大規模改修工事を終えた市民会館は、立川市内に本店を置く多摩信用金庫が同会館のネーミングライツを取得し、愛称は現在の「たましんRISURUホール」となり、新しいスタートを切った。
財団はそれを機に施設の指定管理業務を民間企業に引継ぎ、市の文化芸術政策具現化のための事業に専念する組織となり、その役割に期待が集まっている。
多摩の中心都市として発展を続け、多くの人が訪れる立川。
この街が「文化の香るまち」となるよう、市民と協働した文化芸術活動に期待が寄せられる。
時代は、さらに急速に変貌し、これまでなかった市民や地域からの新しい要求や期待が高まってきた。財団には、新規事業の研究や組織の検討など、柔軟性と敏捷性を兼ね備えた運営、また2020年東京オリンピック・パラリンピック開催も見据え、国や東京都の文化プログラムと連携した事業展開についても取り組みが求められている。
立川を拠点とした周辺地域も巻き込んだ事業展開を目指し、国や東京都、その外郭団体、多摩公立文化施設協議会加盟団体や他市文化団体などとの協力連携を、さらに積極的に進め、「文化芸術が持つ力で、様々な分野での社会貢献」を目指し、これからの財団はさらに新しい挑戦を行っていく。
〒190-0022 立川市錦町3-3-20
たましんRISURUホール(立川市市民会館)2F
TEL:042-526-1312 FAX:042-525-6581
URL:http://www.tachikawa-chiikibunka.or.jp/