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東京・立川周辺のART&CULTURE情報
この世のどこにもない場所を作ろう

雨の日も遊べる、PLAY! MUSEUM(2F)・PLAY! PARK(3F)
PLAY! PARKは立川駅・北エリアにある新街区「GREEN SPRINGS」に2020年6月、複合文化施設としてPLAY! MUSEUMと共に誕生した。
内装設計は、数多くの賞を受賞し、立川市内では、「ふじようちえん」も設計した手塚建築研究所が手掛けた。
依頼を受けた建築家で東京都市大学の教授・手塚貴晴さんは、施設の真ん中に「大きなお皿」を作り、その中に既製品ではなく、柔軟な発想を持った若手の企画チームや学生らが作った遊具を置いた。
材料は高価なものではなく、全て身の回りのもの。
1000m²の敷地に10個のエリア

スタジオ/本格的な楽器を楽しめる。ライブラリー/大きな黄色いテーブルにたくさんの絵本が並んでいる
本施設の中心には、学校のプールほどある楕円形のエリア「大きなお皿」があり、その周りを、「シアター」「ライブラリー」「スタジオ」「ギャラリー」「ファクトリー」「絵の具コーナー」「ねんどコーナー」「つみきコーナー」「小さなお皿」の9つのエリアがぐるりと取り囲んでいる。
それらのエリアに仕切りは無く、子どもたちは自由に行き来し遊ぶことができる。

絵の具コーナー/絵筆だけでなく、スポンジやカップなど色々な形をした小道具でスタンプを楽しんでも
多摩美術大学の学生が制作したアニメーションが上映される「シアター」や、グランドピアノや多彩な楽器を弾くことができる「スタジオ」、ゆったりと絵本を読める「ライブラリー」、創作を満喫できる「ファクトリー」や「絵の具コーナー」など、五感をフルに使って楽しめるようになっている。
時には突如、演奏会が始まり大盛り上がりすることも。
合言葉は、「未知との出会い」

この日、大きなお皿に設置されていた大型遊具「バルーン・モンスター」は、東京都市大学の学生が発案したもの。
膨らませた風船に梱包用のラップを幾重にも巻きつけ、風船同士をつなげることで、軽くて強度があり不思議な形をした遊具が出来上がる。
その中を子どもたちは、駆け回ったり、潜り込んだり、持ち上げたりと、笑い声をあげながら転げまわって遊んでいる。
それを側で見守る大人たちもニコニコと笑顔だ。

風船にラップを巻き付けるのは、思った以上に力がいるそう
関連ワークショップ「ちいさなバルーン・モンスターをつくろう」も開催
バックヤードではスタッフが毎日のように新たなバルーン・モンスターを作りだし、形や積み上げ方はその都度、工夫が加えられ、モンスターの姿は日々更新されていく。

前回の大型遊具「チュール雲」を設置する様子
PLAY! PARK では新しい遊具を設置する時に、完成品は出さない。
子どもたちのいる場所で試作し、その反応をみながら変更を加え、大人と子どもが一緒に作り上げていく。
スタートした後も、その作業は続く。
気を付けていることは、遊びやイメージを限定してしまうようなものは作らないということ。
そして、作りこみすぎないということだ。
大皿の中は、自由なのだ。
ここでしかできないワークショップ

小さい子向けのワークショップは、小さなお皿で開催
PLAY! PARK では、これまで数々のワークショップが開催されてきた。
当初は日程を限定して行っていたが、参加希望者が増えてきたことから種類を増やし現在は、赤ちゃん用、MUSEUMとのコラボ、日替わり、期間限定の4つのメニューがある。

MUSEUM「どうぶつかいぎ展」関連イベント「PLAY! 会議」/画像提供:PLAY! PARK
大好評だったトイレットペーパーを渡して自由に遊んでもらうワークショップは、とてもシンプルなのにも関わらず、子どもたちは大喜びで、親たちからは「こんなことで良かったんだ。肩の荷が軽くなった」といった感想もあったそうだ。
これらのイベントには、「普段はできないようなことを思いっきり楽しんでほしい」との思いが込められている。

ワークショップ「PLAY! PAPER! BABY!」
0~2才向けのワークショップ「PLAY! PAPER! BABY!」は、絵の具をたらした紙をビニール袋に入れて、上から押したり潰したりすることで、赤ちゃんでも手を汚さず安全に絵の具を楽しむことができる。
写真や動画撮影もOKで、子どもの初作品を持ち帰ることもできる人気のイベントだ。
親子で参加していた親たちは「雨の日や暑い日でも過ごしやすく、親子で楽しむ場所として、気軽に来れるのがいい」と話した。
様々なバックボーンを持った人たちが集まって
PLAY! PARKは、様々なバックボーンを持った人たちが携わっている。

手塚さんと東京都市大学 建築学科・手塚研究室の皆さん
手塚さんが監修に入り、企画チームやスタッフをはじめ、東京都市大学、武蔵野美術大学、多摩美術大学等の学生らが共同して遊具やワークショップを制作・運営し、外部の美術館や企業と協力してコラボワークショップや出張ワークショップを行うことも増えてきた。
またアルバイトスタッフは、美術や保育系出身の人、テーマパークで働いていた人、絵本を読むことが得意な人、作ることが好きな人、子どもが好きな人、楽器が弾ける人、遊ぶのが上手い人など、自分の持っているものをそれぞれが持ち寄り、共にPLAY! PARKを作っている。
未来へと向かうPLAY! PARK

施設を案内してくれた広報の水野宏美さんは「これからも自由な発想で、ありそうでなかった遊具やワークショップを作っていきたいです。
そして、いつ来ても新しい発見があるような場所にしていきたいと思っています。
出張ワークショップなどを通して、これらの試みを外へと広げていけたらと考えています」と今後の展望を目を輝かして話してくれた。

広報の水野さん
水野さんによると、多数の大学や企業、学生らから問い合わせが来るなど、新しいあそび場として年々、注目が高まってきているそうだ。
この場所には、希望や自由がある。多くの可能性を秘めたPLAY! PARK に、これからも期待していきたい。
■PLAY! PARK
場所|東京都立川市緑町3-1 GREEN SPRINGS W3棟
公式サイト|https://play2020.jp/park/
公式Instagram|https://www.instagram.com/playpark_tachikawa/
(取材ライター:岡本ともこ)