
TACHIKAWA
BILLBOAD
立川市周辺のガス普及に伴い昭和4年、「八王子瓦斯(ガス)株式会社」が、昭和14年、「立川瓦斯(ガス)株式会社」がそれぞれ創立した。
やがて日本が太平洋戦争に突入すると、戦況の激化に伴い軍方面からの要望で、ガス業界の統合が実施されていった。
戦後の昭和20年。旧関東瓦斯(ガス)株式会社の合併が行われると、続いて関東信越地区、立川瓦斯株式会社など15社の大合併が行われ、この地域は東京瓦斯株式会社の営業所となった。
当時の東京ガス株式会社 多摩支店
小平市にある東京ガス「ガスミュージアム」では、同社のこまでの歩みを見ることができる
ガスライトギャラリー
くらし館内観
現在、東京ガス多摩支店は、多摩地域の12市にわたり、約87万件にガスを供給する「地域との窓口」として、利用者の幅広い要望、現場の声を、本社経営陣へ届ける役割を担っている。
現在、東京ガスは全社の取り組みとして、各地域で様々なCSR活動、地域貢献活動に力を入れている。
2002年より行っている小・中学校への出前授業では「環境とエネルギーの大切さ」をテーマに、様々な授業を実施。液体窒素を使った冷熱実験などの体験授業は人気となり、同社の出前授業を受けた生徒は100万人を超えるという。
多摩支店としても立川文化芸術のまちづくり協議会への参加のほか、立川市で子どもや障害を持っている人が気軽に楽しめる「ふれあいミュージックフェスティバル」に24年間、協賛企業として参加。多摩市では環境問題をテーマとした映画を集めた「アースビジョン多摩」に13年間参加するなど、積極的な地域参加を行ってきた。
東京ガスは、ガス工事から出た残管を100%リサイクルしている。立川文化芸術のまちづくり協議会が行うイベント「ワークショップ×ワークショップedu」では残管に色を付け、ペレットにしたガス管でペンダントを作るワークショップを行った。
「私たちはガスを供給するのが仕事。使ってくれる人がいて成り立っている企業。多摩地域に人が集まり、活性化していくことが自社の発展につながるのです」。
そう話すのは現在、同支店をけん引する伊藤麻紀子支店長。吉祥寺などを有する西部支店で支店長を勤めた後、2年前に同支店へ異動してきた。
立川文化芸術のまちづくり協議会では役員も務める伊藤支店長
この2年間、多摩地域の活気や熱気、それでいて豊かな自然や農産地など、様々な多摩地域の魅力に触れる反面、人口減少などに直面している自治体の現状を知った。
「初めて立川駅を降りた時、昼夜問わない人の多さに圧倒された。それに加えて、この豊かな環境。素晴らしい地域性に魅了されました。この地域のため、東京ガスとして何ができるか。微力ですが地域貢献につながる事業を行っていくことが、私どもの使命なんです」と伊藤支店長は語る。
阪神淡路大震災後、地震から人々の暮らしを守るライフラインの整備は、これまでにないスピードで進んできた。
東京ガスでも2015年、首都直下型地震に備え、いち早く東京ガスアースビル立川(新立川ビル)を新築。建物は、東京ガスで初となる、全棟免震・制震構造を採用し、停電となった際も自社で独自に対応できる設備も備えている。
停電となった際も自社で独自に対応できる設備を備える「東京ガスアースビル立川」
また必要に応じて隣接するガスホルダー(球形のガスタンク)の都市ガスも利用できる設備となり、首都直下型地震などが起きた際は、東京ガスアースビル立川が多摩エリアのお客さま約87万件への都市ガス復旧拠点となる。
このエリアに暮らす人々の暮らしを守り続け、その地域の発展を使命として取り組む同社。この地域を愛し、地域の将来を真剣に考える企業が、ここにもあった。
住所;立川市曙町3-6-13
電話:042-526-6125
FAX:042-526-6142