結び・つなぐ文化団体、大学、企業、地域、行政間の交流および連携強化

立川市の文化芸術の環境づくりと文化芸術団体間の交流促進・連携を目的として、2014年よりワークショップのイベントを開催してきました。5回目となる2018年は教育(education)をコンセプトに、立川市子ども未来センターと、たましんRISURUホールを会場として「ワークショップ×ワークショップedu2018」を開催しました。
10の大学や企業等が参加したワークショップと交流会から成るこのイベントには、子どもや家族連れなど約1,800人が来場しました。ワークショップレビュー・交流会では、参加団体が情報交換を行うとともに、親睦を深めました。開催時にはメディアによる報道や関係団体からの視察もあり、協議会の取り組みと文化芸術によるまちづくりにかける熱意を広く発信することができました。

●東京造形大学 小林ゼミナール「まわそう!!キラキラたからばこ」(2016年)
透明な容器にみんなの夢をつめこんで、ブンブンまわるすてきなたからばこを制作。

●ワークショップレビュー・交流会(2017年)
各参加団体が行ったワークショップのスライドショーを見ながら、一日をふりかえる交流会。

●福永紙工「自分だけの空気の器をつくろう」(2014年)
形を自由に変えられる紙の器「空気の器」。スタンプを使いオリジナル作品を制作。

●国立音楽大学「サンバのリズムで大合奏!」(2017年)
サンバを通してリズムの持つ面白さと、大人数で奏でるリズムの一体感や迫力を肌で感じる大合奏。

●東京ガス(株)多摩支店「ガス管のリサイクルでオリジナルペンダントをつくろう」(2016年)
ガス工事の残管の100%リサイクルペレットでペンダント制作。

●実践女子大学文学部美学美術史学科「みんなで宇宙をつくろう」(2016年)
ボールとカラフルな素材でつくった星で、みんなでキラめく宇宙を制作。

●東京女子体育大学・東京女子体育短期大学「はじめての新体操」(2015年)
元気な小学生たちが、美しくリズムに合わせて楽しく踊る「新体操」チャレンジ。

●白百合女子大学「素材に触って、あそんで、つくってみよう」(2018年)
普段触ったことのある「あれ」を使って遊びながらつくる自由な空間。

●オニ弁(2016年)
立川市錦町の『ランチタイムのスペシャリテ』6つの店舗から選りすぐりの6つの味が集まってつくった『オベントウ』が登場。
油絵学科版画専攻3年
石川 瑞紀さん

ワークショップedu2017・2018に参加して面白いと感じた点は、様々なジャンルのワークショップが一堂に会するところです。
武蔵野美術大学には、美術の楽しさを伝えるために独自の造形ワークショップを企画、実施する学生が多くいます。ですが、学内で教授に指導いただきながら企画すると、もちろん専門性を高めることはできますが、同じような環境下では、なかなか視野を広げられません。ワークショップは、集団による創造と対話。誰もが互いに学び合えるコミュニティです。
他分野の学生が企画するワークショップを見渡すと、美大生では行き届かなかった視点や、公共の施設でイベントを開催することや家族連れで来場される方々への配慮など、学内では学べないことを学べる非常に有益な時間を過ごさせていただきました。楽しかったです、ありがとうございました!